塗装のあれこれ
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塗装について
ちょっと詳しくお教えします塗装について
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この素材にはこの塗料!
と決まっているのか素材により専用下地材(シーラー、プライマー)が決まっており、その適切な処理が長持ちの秘訣です。なぜなら下地の塗りは上塗り材の密着性を高めたり、素地を強固にさせたりする役割をもつためです。
また、その処理が完成度を左右させます。どうせ見えないのだから安いものでいい、なんでもいいというような業者さんは要注意です。 -
色見本と実際塗った場合の見た目は
どれほど違いがあるのか塗装箇所や表面の凸凹の有り無し、日の当たり加減、影や雨天等で見え方はかなり違って見えます。
凸凹であれば突出している箇所の方が光が多く当たるので明るく見えます。そういった状況・環境を含めて考えることが必要で、色見本と全く同じ色だと思ってしまうと塗装後に「思った色と違う」となってしまいます。
また、カラーシミュレーションというものを扱っている業者さんもいると思いますが、PC上でのお色となるのでやはりこれも近似色になるということを理解していただければと思います。
お色はお家の印象を決めるのにとても重要ですので、曖昧に決めてしまわずにしっかりと相談しましょう。ご納得いただけるまで当社の担当も尽力いたします。
どうしても実際の色を確かめたい!と思う方は、希望の色を塗ったお家があれば見せてもらえないか聞いてみましょう。必ず見られるわけではないですが、まずは業者に相談してみるのが良いと思います。 -
壁貼りはどのようなものなのか
壁貼りとは、既存の建物(外壁)にボードを直接貼り付けるものです。外壁ボードは既存の外壁はそのままに、新たに壁を貼り付けることによって断熱効果が期待できたり、様々な柄を自由に選んだりすることができます。
塗装に比べて費用は高くなりますが、外壁に柄がありますとお洒落な雰囲気も出ますので、塗装では物足りないなあと思っている方はぜひ壁貼りも検討してみてはいかがでしょうか。
ただ、壁貼りでも塗装でもやはり数十年経てばメンテナンスをしなくてはいけません。
方法は、①塗装をする、②新しいボードに張り替える、の2点です。
①の場合、安価で済みますが柄をそのまま出そうとするとクリアー塗装(透明な塗料)となってしまい、ひび割れ等の補修は行っても補修跡などが目立ってしまう場合があります。
②の場合、既存のボードを剥がす費用、新しいボードを貼り付ける費用、シーリングの費用、と初めて外壁ボードを取り付けた時よりも費用がかさんでしまいます。 -
悪徳業者の見分け方
まず価格が安すぎるのは怪しいと思っていただいて結構です。
なぜ、安いのか。通常3回塗りのところが2回しか塗らない、ある程度の厚みが必要なのに薄―く塗って塗料使用缶数を減らしている、よくわからない塗料を使う、経験がない又は浅い素人を雇って何の指導もなく塗らせている、保証がない、など必ず安い理由があります。
また、良いことばかり言う業者や、他社を物凄く落とす業者、価格が高すぎる業者もあまり信用できないと思います。
言葉遣いが丁寧だから、親切そうに見えるから、と言った理由で契約を決めてしまわずに、どういう会社なのか、今までの実績はあるのか等考える要素を増やすことが大切です。 -
手塗り以外の方法と
なぜその手法を使うのか基本は手塗りで、ローラーや刷毛を使って美しく仕上げます。しかし、吹き付けと呼ばれるスプレーのようなもので塗る場合もあります。理由は、メーカー推奨の施工法での仕上りの出来です。
吹き付けは手塗りと同様とても技術のいるものであり、手塗りじゃないなら簡単でしょ!手塗りじゃないなんて手抜きだ!と思っている方が多いのが現状でとても残念なのですが、実はそうではないんです。
手塗りができないもの(手塗りしても吹き付けより仕上がりが劣ってしまうもの)が何かと言いますと、ゴマ模様等の多彩色のものです。ローラーでの施工ができないわけではないのですが、仕上がりに誇りをもつプロ集団は、「何の道具を使い、どうやれば仕上がりが良くなるか」を常に意識して作業しています。
そのため必ずしも手塗りじゃないといけない!というような考えは持たずに、この場合は吹き付けの方が綺麗に仕上がる!又は吹き付けでなければならない仕上がりというのを分かった上でその手法で作業します。 -
塗料はどんな種類があって
何が違うのか塗料の種類はアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、無機、と樹脂成分の配合によって分類されています。
上記の種類は右にいくほどグレードが高いものとなり、無機に関しては最上級グレードで、塗るタイル等言われるほど高耐候とされています。
一般住宅に関して現在ではシリコン塗料が最もスタンダードな塗料となっています。価格も比較的安価で、ウレタン等に比べ耐久年数が長いことがその理由です。
フッ素、無機塗料はシリコンより更に耐候年数が高く、耐熱性があるものや汚れが落ちやすい等の性能が加わり更に良質な塗料となっており、その分価格も高くなっています。 -
塗装せずにいた場合の
起こりうる被害「凍害」という言葉は聞いたことがありますでしょうか。農作物関連では聞いたことがある方は多いと思いますが、実は建物でも凍害という現象が起こります。
外壁における凍害とは寒冷地において、コンクリートに含まれる水分が凍結・融解を繰り返して水分が膨張することで、コンクリート表面から次第に劣化していく現象のことです。
手入れされていない建物で、外壁のコンクリートがごそっと落ちているのを見たことがないでしょうか。
外壁がボロボロと剥がれており、台風が来たら倒壊してしまうのではないか?と思うような建物です。
経年劣化によって塗膜の効果が失われ、外壁内部に雨水が侵入してしまい外壁材が湿気を含み、気温が下がると凍結し、素材が膨張と縮小を繰り返すことで塗料の表面に障害を引き起こします。こうして発生する剥がれやひび割れを凍害と呼び、ひび割れた所から更に雨水が侵入し、最悪倒壊を招くこともあります。
凍害の他にも、湿気を含むことによりできるカビの発生、カビ発生による鉄部の腐食など全て水分が原因で起こる被害を、塗膜の効果がなくなる前に塗り替えるだけで対策することができます。
大切なお家を長く住み心地の良い家にするために塗装は大変重要であると言えます。 -
塗料を艶有りにした場合
何年持つのか艶の状態がどの程度もつのかはメーカーパンフレットの記載によります。
ただし、艶有りにした場合でも経年劣化によりだんだんと艶はなくなります。
艶有りの方が汚れがつきにくいという利点はありますが、お客様の好みと、外観と周囲との調和を考慮しながら決めるのが重要です。 -
塗装で修復できない状態は
どのような状態か素地が欠落している、割れ(凍害、サビ、著しく痛んでる)等があると塗装での修復はとても難しいです。塗ったところで塗装本来の性能を発揮できないため、このような状態の時に塗装を勧める業者さんはまずいないと思います。
塗装での修復は厳しくても、他の方法で補修できるものはあります。
例えば屋根の場合、雪止めは交換することができます。また、コロニアルの割れは一部差し換えたり、シーリング補修したりできます。外壁ですと、窯業系サイディングの場合は張替えができます。しかし、柄が違う・厚みが違う等の問題も起こります。また、パテ等での穴埋めもできますが、こちらも補修跡は目立ってしまう可能性があります。
上記のように補修できてもそれが目立ってしまうというようなことがありますので、やはりこういう状態になる前に塗装を検討していただき、お家を守っていくことが大切です。 -
塗料を選ぶポイントは何か
また、有名メーカーを
選ばなくていいのか※ここでいう大手メーカーさんはエスケー化研、関西ペイント、日本ペイントです。
現状況と素地の状態を考慮して選ぶことが基本です。と言いましても、下地は前述の通り素材によってどれを塗るかは決まっていますので、上塗り材をどういったものにするかということになります。
塗料の種類もいくつかあり、遮熱を売りにしているもの、防火性を売りにしているものなど様々です。メーカーも沢山ございますが、塗装業者が使用する塗料はホームセンター等では決して売っていない、高品質のものを使っています(ホームセンターで売られているものは素人でも扱いやすいもので、手軽にDIYを楽しむことができます)。
当社ではKFケミカルさんの塗料を推奨しております。長年職人としてその塗料を扱っておりますが、その品質・実績は自信をもってご提案させていただいてます。
もちろんお客様自身がなにを重要とするかを考慮しますので、絶対にこの塗料を!という押し付けは致しません。どの塗料にも特色がありますのでお客様とご一緒に吟味できればと当社では考えております。
気を付けていただきたいのは、「当社オリジナル」等のうたい文句です。オリジナルなので格安!というのはよくわからない成分が入っている、通常なくてはいけない成分が入っていない又は少ないというのが考えられます。安いというのは魅力的ですが、安さの理由がどういったものなのかを明確に知らないとお客様自身が損をしてしまいます。